健康保険が利かない自由診療のすべてが、先進医療に当てはまると勘違いしてしまうことが多いのだが、そうではない。先進医療とは厚生労働大臣が認可し、特定の病院や医療施設で行われる治療のみを指すのだ。

 世間では最新の治療、高度な技術を要する治療として知られていても、厚労省で定められていないものは先進医療には含まれない。したがって給付金の対象にはならないのである。

 さらに、先進医療という名がついているにも関わらず、ニューバランス 574認可されている種類には最先端の治療はほとんど入っていないのが現実だ。そのうえ指定されている病院数も少ない。そのため、それぞれの先進医療技術の対象患者のうち、実際に先進医療を利用している人は0.1~0.3%くらいしかいないといわれている。厚労省のホームページを見てもらえればわかるが、中には症例数が皆無に近いものさえある。

 先進医療特約が安い保険料で大きな保障を約束できるのは、給付金を支払う確率が低いという裏があってこそなのだ。保険会社が損をする商品を販売するわけがない。

 だから、「現在加入中の保険は古いから先進医療特約がつけられません。新しいものに切り替えたほうがお得ですよ」などという保険営業員の誘いにホイホイと乗ってはいけないのだ。保険営業員は新たな契約を結びたいがために勧めてくるが、契約者は損するばかりである。

 これから新規に医療保険に加入するのであれば、ニューバランス 996先進医療特約をつけておいても悪くはないが、現在の保険を解約してまで加入する価値はないといえる。